7月21日、火曜日。東京時間のゴールドは、5分足のEMAに沿ってきれいに伸びていく、朝から「やりやすい」と感じる相場でした。
こういう日は、正直どこで入っても利益になります。実際、午前のロングは気持ちよく取れました。
でも今日いちばん書いておきたいのは、その勝ちトレードではありません。「取れたのに、取らなかった時間」の話です。

午前:3つが揃った一本
10時から11時にかけて、価格が押し目を試しにきました。ここで確認できたのが、きれいな2ndレッグ(一度戻して二度目に反発してくる形。この二度目が私が主に入るタイミングです)からの反発。ダブルボトムをつけて上へ返していきました。
私はここでロング。前回高値の4035で利確しました。大きく取れた一本です。
なぜここで入れたのか。実は、「この形が出たから買う」という単純な話ではありません。水平線やトレンドライン、MAは、たしかにいつも見ている場所です。でも本当に見ているのは、そこに至るまでの一本一本のローソク足が、どちらの方向へ合意をつくってきたか、というところです。だから、たとえ同じようなダブルボトムに見える形が出ていても、それを作った一本一本の足の中身次第では、逆にショートで見ることだってあります。形だけで自動的に判断しているわけではありません。午前の押し目は、水平線・トレンドライン・MAの位置も揃っていましたが、それ以上に、そこまでの一本一本の足がきれいに買い方向の合意をつくっていました。だから入りました。
日中:「取れる相場」を見送る
その後、価格はどんどん伸びていきました。冒頭で書いたとおり、どこで入っても取れたような上昇です。でも私は、ここでは入っていません。自分の型でシグナルを拾えなかったからです。
強いて挙げれば、14時20分の足を起点にした2ndロングは、後から見ればエントリーできた形でした。この上昇は4084の高値まで伸びています。
ここがいちばん伝えたいところです。「取れた」と「取るべきだった」は違います。形だけを見て無理に入るのは、私のやり方ではありません。一本一本の足に合意が見えない場所で見送るのは、負けではなく、そのときの相場の読み方に正直だっただけです。
夕方:上昇トレンド中の逆張りは軽く
4084をつけたあと、価格は一旦の押し目として4069のラインまで下げてきました。ここから再びロングを狙えないかと見ていたのですが、17時の陰線でこの節目を割ります。
そこから、MAが上から被さってくるあたりで2ndのショートが狙える形になりました。ただ、相場全体はまだ上昇トレンド。下からの押しは強いので、こういう逆張りは深追いせず、スキャルピング(短く取って早く抜ける)の重さで扱うべき場面です。
ロンドン:初動を逃したら、手を止める
その後はレンジに入りました。ロンドンは初動を逃すと、そのあとレンジになりやすい。これは経験的にはっきりある特徴です。この時間帯で無理にトレードはしたくありません。
それに、私にとってこの時間は家族と過ごす時間でもあります。よほどのチャンスがない限りは、見ているだけで十分だと思っています。相場は逃げません。
夜:狙って入り、来なければ建値で降りる
ひとつ、チャートには描いていないトレードがあります。20時35分、安値4061をブレイクしたあとのプルバックからショートを狙って入りました。ですが価格が戻ってきたので、建値で撤退。ここで昨日のトレードは終わりにしました。狙って入って、想定と違えば建値で降りる。取れなかったこと自体は問題ではありません。
結果論として
ニューヨークに入ってから、またきれいなトレンドが始まりました。11時50分あたりからは2ndロングを狙える形も出ています。ただ、そこは私が見ている時間帯ではないので、これは結果論です。
取れる日にすべてを取ろうとしない。形ではなく、一本一本のローソク足がつくる合意を静かに読む。取れる相場を見送るのは負けではなく、そのときの読みに忠実だった証拠です。
MAをまたぐように動く相場は、私にとっていちばん取りづらい相場です。私はMAを軸にタイミングを測るので、そのMA自体を価格が何度も跨ぐと、方向が合っていても損切りにかかってから伸びたりする。5分足で見ると、値が暴れて見えます。そういう上位足の影響が強く出る時間帯・場所では、トレードを控える。これも立派な判断です。
最後に、今日書いたことの土台にあるものを書いておきます。私はパターントレーダーではなく、プライスアクショントレーダーです。ダブルボトムやSHSのような形は、判断材料として本当に強力ですし、なくてはならないものです。でも、あくまで材料でしかありません。最後に決めるのは、その形を作った一本一本のローソク足そのものです。
また明日、チャートの前で。

コメント